月: 2019年9月

saekinomao 式3すくみスワップと見えないリスク

-「絶対儲かるなら、なぜ FXSuit 自身がインターバンクでやらないの??」-

       アフィリエイターが隠したかった事実をばらしちゃいます。

お話のポイント

  • この方法永久にできるなら、業者自身はおろか、消費者金融さえ金貸し業を辞めて3すくみスワップを始めるはずだ。
  • 3すくみスワップはいつか終わるのであり、サービス終了まもなくして、日本人の資金引き上げが始まる
  • FXSuit は資金引き上げに対応できず、取り付け騒ぎが起こる (あまりにも急すぎたのなら倒産もありえる)
  • 実は自分だけ助かる方法はある。しかし、それは紹介者を裏切る行為かもしれない。

 

マルサです。

 FX界隈で3すくみスワップなるものが熱狂ぎみになってきてますね。これ、どこを見てもリスクの説明がなされてないため、リスクについて言及させていただきます。そもそも、これが詐欺なんじゃないかという話もありますが、詐欺ではないと思います。アフィリエイターがリスクを説明していないだけに、前回に引き続き、加害者のいない詐欺炎上事件になるかもしれないと懸念しています。
 アフィリ屋の下心を出し抜いて(ゴメンねw)、証券会社勤務のマルサが FX や証券の原理から、リスクが顕在化するタイミングを踏まえて、今後の動きをシミュレーションしてみましょう。

 

FXSuit の3すくみスワップの有効性

 以前、マルサのブログで、一般人顧客向けのFX業者で売りと買いが同じスワップ金利なんて、現実には考えられないと言いました。(これ: スワップ長期保持の馬鹿どもへ)
実際にはいくつかあるようですね。すみませんでした。マルサは以前の記事の通り EURUSD,EURJPY, USDJPY の3すくみで為替差益がなくなるのと同時に、先物でも同じようにレート差がなくなるので、結局スワップ分も合計して0になる、というのがマルサの読みでした。でも、考えてみれば、1週間先物と6か月先物では利率が違います。つまり、一つの通貨だけ期日の違うものにすれば、スワップ金利の3すくみが崩れ、利益が出る組み合わせがでるのでしょう。

 しかしながら、ある点に注意して下さい。それは、FXSuit のこのスワップレートの提供は、日本人のみ提供の特別口座であり、外国には提供していないという点と、これほど安定して儲かるはず仕組みを FXSuit 自身がやってないということです。この2点、なぜなのでしょうか。

 

この非対称レートは永久に保たれるか?

 スワップの維持には、先物を購入しなくてはなりませんので、3すくみスワップの口座が増え、金額が大きくなると、その分だけ先物に買いを入れなければなりません。その額が大きくなってくると、先物価格が上昇し、利率が低くなります。つまり、この3すくみスワップの利率が減ってきます。なので、実は FXSuit がこの3すくみスワップが可能なスワップ利率を継続するためには、その参加者 (トータルの資金) をやたらめったに増やさないことが必要なのです。
 FXSuit はこのサービスを一部の客、つまり日本人に限定しているのはそのためでしょう。スワップが好きな日本人(つまりマーケットの主要対象者)の集客にのみ使い、海外ではそれを展開しないようにするのです。

 そもそも、これでずっと儲かる仕組みがあるのなら、世の中のFX 業者自身がそれをやり続けているでしょう。客からサヤ取りやら手数料やらで稼ぐ必要はありません。それどころか、街中にある消費者金融でさえ、返すかどうかわからないダメ人間に年利17%でお金を貸し付けることなんてせずに、これをやることでしょう。
 つまりは、世の中の金融機関は、これがずっと成り立たないことを知っています。このスワップは、マーケット的にはいずれ破綻する性質のものであることを心に留めておいてください。いつ破綻するのか、だけが焦点です。

 

FXSuit はこれからもサービスを続けられるのか?

 スワップ金利はインターバンクで発生し、FX業者が負担するものではありません。むしろ多くのFX業者はスワップの利ザヤを取っています。FXSuit はスワップ提供で損を被ることはありません。しかしながら、今は3すくみスワップ目的の日本人口座の申し込みが殺到しており、今では数千を超えていると聞いています。その結果、先の通りスワップ金利差が少なくなってくると、集客を続けるためには FXSuit がその分を負担せざるを得ないことが考えられます。
 通常、FX業者のスワップが占める利益は1%程度なので、これを損失にしたところで問題ないでしょう。ですが、巨額の資金が動くとなると、FX業者の負担は馬鹿になりません。日本人の口座数が3万口座になり、月々で1口座あたり10万の負担だとすると、年間360億円の負担ということになり、会社としては経営の立て直しを迫られます。

 

FXSuit の次の1手は?

 過去の事例から見ることにしましょう。この FXSuit の運営会社 Salvax Limited は、以前に関連会社で IronFX という FX サービスを展開していました。しかし、平成24年6月14日に金融庁より警告が発出され (参考: 金融庁) ると、1年半後の平成26年1月には日本でのライセンスの取得を断念し、突然日本人の口座をストップして日本撤退をしました。その後、世界的に未払い事件が多発し、大手レビューサイトにて SCAM (詐欺) に認定されてしまいます (参考記事)。
 以前の姿からすると、FXSuit も経営陣による日本撤退命令が出た時に、事前通告なしにスワップを海外と同じにするか、ポジションの決済を迫ることが考えられます。(念のために言いますが、これは詐欺でも不正行為でもありません。)

 

宴の終わりの形

 3すくみスワップのサービスが終了すると、日本人の資金引き揚げがいっぺんに起きるでしょう。しかしながら、すでに膨れ上がった日本人口座のお金は、そう簡単に返せるものではありません。仮にその総額が数万口座、数百億円に達していると、金額的、事務処理的な困難から、数年は返金を待たされるかもしれませんし、その間に会社が倒産してお金が帰ってこなくなるかもしれません。FXSuit は決して詐欺をしているわけではありませんが、口座を解約してもすぐにお金が戻ってこない人達からすると、詐欺業者に見えるわけです。

 ここから先は前回紹介したサタンプロジェクトと同じです。アフィリエイトで儲かった人たちはそれでいいのですが、お金が戻ってこない人たちはたまったものではないのです。ジャンク債並みの月利15%でギャンブルをしたことは棚に上げて、自分が被害者であることを声高に叫び始めます。そして、創始者の saekinomao 氏にも詐欺だのなんだのクレームを入れ始めることでしょう。重ねて言いますが、FXSuit もアフィリエイターも、詐欺をしていたのではありません。そのため、裁判で取り返せるというものでもありません。金融機関に努めるマルサは山ほどこの例を見ています。

 

分別管理されていても危険

 FXSuit は XM や AXIORY 等有名な海外 FX 会社と同じく分別管理方式で資金を分けています。しかし、分別管理や信託保全は完全ではないです。それらは口座を第3者機関の管理にしながら「バミューダ諸島(現地)の法律に従い債権者に返金する」だけであって、法律で必ず全額返金を約束しているわけではありません。バミューダの財産に関する法律は非バミューダ人には厳しくできています。
 また、外国人口座の場合、黙っていても口座のお金が返金されるのではなく、本人の持つ権利の通り、法的手続きを経なければなりません。裁判所制度だって、高位裁判所、控訴院という風に日本と違います。日本国内でさえ最小の弁護士料金が50万円くらいかかるのに、バミューダの専門家に依頼するのであれば、数百万かかるのではないでしょうか?その手数料を差し引いた分だけが戻ってきます。そのため、集団で手続きをして「口座残高から諸費用を引いた額を案分し、それぞれ口座残高の4割を均等に返金」のようなこともあり得ます。
 海外の業者はこの点の足元を見て、国外在住の人への対応を後回しにしてきます。分別管理や信託保全かどうかよりも住んでる地域のほうがより重要だったりします。国外は法的手続きのコストの高さからあきらめる人が多いので、業者は最悪バックレたらよいのですから。業者から見れば長期化させればそれだけお得です。

 

先逃げはできないのか?

 ところで、3すくみスワップのサービスが終了する直前に資金を引き揚げることができないか?と思ったあなた。おそらく正解です。残念ながら、取り付け騒ぎの始まりを先に知ることは難しいのですが、取り付け騒ぎの渦中でも優先的にお金を返してもらえる方法ならあるかもしれません。

 マルサは金融系に努めている手前、海外業者でお金が帰ってこなかったトラブルはよく聞きます。でも、過去に海外FX業者で同じようなことが起きたとき、お金を返してもらえた人が何人かいました。彼らに共通していたのは、そのFX業者と同じ国の住所で口座を開設した、ということでした。これは先に述べた通りよくある話です。破産時の政府や裁判所の圧力を考えても、同国内の債権者は優先的に処理されるべきでしょう。
 そしてもう一つ、その人たちがアフィリエイトにより紹介した人がいる場合、その人たちも優先的対応になることがあります。今回だと特に紹介者(バミューダ人)の利益確保になるため、差別されることが予想されます。

 FXSuit の場合、Salvax Limited 社と同じ国の住所というとバミューダ諸島です。・・・難しいですね(笑)。
もし、日本の紹介者 (IBコード) を指定して国内の住所で口座を開設してしまっている場合、(問題になったのでカット)

 

※ 2019/10/7 追記
バミューダ諸島の住所で開設するという、マルサと全く同じことを考えている人がいまして、Twitter でDMもらいました。ありがとうございました。

 

詐欺炎上事件を作る信者という亡者たち

マルサです。

 先日、ギャンブルトレードで偶然14億円を稼ぎ、絶対的な自分の実力と思い込んで Twitter でカリスマデビューを試みた矢先に10億円の損失 m9(^Д^)プギャー を出して見せた FX 芸人のアキラ君(この記事)に関連した内容です。

 Twitter にて、アキラ君が過去によくある詐欺だ、という話が上がってきたので、言及させてもらいます。結論から言うと、マーケティングではあっても詐欺ではないです。

 

サタンプロジェクトの例

 2019 年初め頃、突如、サタンというものが Twitter に流星のごとく現れました。サタン氏は、自分のトレード履歴を見せながら、FX の腕でとにかく数千万の利益を出していることを公言しました。トレードの内容もポジションの入り方も包み隠さず披露します。そして、瞬く間にフォロワーを増やしていきました。サタン氏は贅沢をイメージさせる投稿とともに、フォロワーの一部にお金をばらまく企画も行いました。そして、フォロワーを億万長者に導くと宣言し、アフィリエイトの口座開設に誘います。アフィリエイトで作成させた講座では、自分のトレードと同じトレードを行う、いわゆるコピートレードをさせます。しかし、トレードの内容はというと、無茶としか言えないハイレバレッジのトレードを繰り返して失敗し、ほとんどの人の口座をゼロに導きました。これがサタンプロジェクト事件です。

 信憑性はさておき、サタンプロジェクトでは、アフィリエイターのサタン氏は1億8千万円のアフィリエイト収入を得たとの試算もあります (参考)。

 

よくある手口であるが、詐欺事件ではない

 このタイプの炎上事件は、昔からよくある事件ですが、詐欺事件ではありません。リスクを他人に置いたまま、うまいこと広告宣伝をした人が一人いて、トレードを真似して損失を被った者が「詐欺」「詐欺」とさわぐ、詐欺炎上事件です。
このような事件の主役となる人が演出するのは、ほとんどが次のようなものです。

  1. 今まで注目もされなかった、ものすごく儲かっているトレーダーが突如現れる
  2. 自分のトレード結果を晒して、実際に稼げる証拠とする
  3. 旅行や金券、現金をプレゼントする企画が公示され、実際に行われる
  4. 信者が集まり、熱狂してくる。
  5. お前らも自分みたいになれる、と有料トレードセミナーが開かれる
      または、アフィリエイトで口座開設を進められる、etc

 この事件の真の姿は、自分自身をカリスマに仕立て上げるアフィリエイトマーケティングなのですが、この即席カリスマは、資金を預かって増やしてやるよと言うわけでもなく、単純に「俺の通りにやれ」と指導するだけなのです。他人のトレードのリスクを全く背負っていません。当初の目的である、アフィリエイト的な収入源さえできればいいのです。

 

自分勝手な信者たち

 信者たちは、実はカリスマの誘いに乗った時にも、リスクがあることを認識しています。でも、そのリスクがまるで無いかのようにふるまいます。「リスクは認識しているよ」「その時は覚悟するまでだ」「利益と比較して、期待値がプラスと判断したんだ」など、頭の中はもはやお花畑で、この世のものとは思えないほどの好都合の計算機になり果てます。

 即席カリスマがすごくいいトレード成績を出し続ければ問題なく進みます。自分はカリスマであり続けながら、アフィリエイトの収入は拡大していきます。しかし問題は、彼のトレードが大損した時、もしくは、FX 業者が倒産や撤退などヘマをやらかしたときです。
 即席カリスマ君は結果的にそれまでのアフィリエイトの利益を得て終わる形になるわけですが、損失をした人は、最初にすべてを説明されていたにもかかわらず、当初の(盲目的な)目的が達成されません。期待をしまくっていた人がその時にとる行動は、想像に難くないでしょう。
 先日まで、目の前の利益のために、人よりちょっと賢い自分を演じ、すんなりとリスクに目をつぶったことは棚に上げて、一気に被害者を演じます。だって、被害者じゃなければ、他人のせいでこうなったことにしなければ、自分のバカさ加減を直視してしまうことになるからです。そして「詐欺」「詐欺」と騒ぐわけです。

 当初のカリスマは、別に騙したかったわけではありません。自分はできると思い込んでいたのです。もしくは、失敗したらそれまでだし、成功し続ける確率とその結果を提供していただけです。この事件には悪意のある加害者がいません。アフィリエイトなんて誰にも迷惑を掛けませんし、リスクを隠したわけでもないのです。いわゆる自己責任をとれない自分勝手な被害者が作る、詐欺炎上事件なわけです(炎上自体が事件)。

 このプロセスは、ストーカー事件と同じです。好きな異性に思いを巡らせ、プレゼントをして、真意では愛情の見返りを期待していた結果、達成されなかったとき、相手を「裏切者」とするのと同じです。

 

結局アキラ君が賢いのか?

 マルサの見立てでは、最初に書いてある通り、アキラ君はギャンブルトレードで偶然14億円を稼ぎ、トレードを公開したとたんに10億失っただけのギャンブラーだと思っています。どちらかというと反面教師に十分なりえる殿堂入り馬鹿の部類です。

 しかしながら、アキラ君に盲目的について行った挙句、何らかの損を被ったのであれば、それは信者がもっとバカです。マルサのブログにて、徹底的にさらすでしょう。マルサがディスるのは、常にリスクに盲目になっておきながら失敗した途端に逆上するギャンブラーのほうですこれが炎上事件になった暁には、容赦なくm9(^Д^)プギャー晒しさせていただきますので、悪しからず。

 いつでもギャンブラーは思います。自分だけは別なのだと。